皆様こんにちは。名古屋市中区新栄にある、銭田治療院千種駅前に入社してから約2カ月が経ち少し仕事に慣れてきた新人の水野です。新しい驚きや発見の毎日を過ごしてます。

また9月は始まりの季節であり、新学期も始まります。小中学生、高校生、大学生の子達と通勤中に遭遇すると、夏休みが終わり日常の生活に戻って頑張っているんだと感じ自分にも気合が入り、仕事に趣味に生活にもより一層励もうと感じました。下の写真は自分が良く前を通る建物の壁面に張ってある今月の言葉です。いつも見る度に元気を貰っています。

また本日9月9日は「重陽の節句」といい、中国では奇数は縁起のよい陽の日とされ、3月3日(桃の節句)、5月5日(端午の節句)7月7日(七夕、笹の節句)など奇数が重なる日を幸多い日と考えられています。

中でも一番大きい陽の数である9が重なる9月9日を「重陽」と呼び、「菊の節句」として伝わりました。菊は薬効の優れた植物として中国では古くから知られ、4世紀に記された書物には麗(れき)県地方の上流に菊が群生する谷に菊の花の雫が落ちてその水を飲んだ多くの村人たちが百歳を超える長寿になったとされる「菊水伝説」が登場します。菊は「仙花」と呼ばれ抗老の力があると信じられていました。

日本の平安時代にも菊のエッセンスを含んだ水を飲むと健康で長寿になれると中国の風習が平安貴族に伝わり、「紫式部日記」にも菊の香を移した綿で身体を拭くと若返ると言われるほど、季節の行事として定着した事が由来とされています。

菊の薬効について、中国の「神農本草経」には長い間菊花を服用するといつまでも若さを保てるという内容が記されています。民間療法では目の痛み、視力改善、高血圧症状の改善に有効とされ、特にお湯で花を浸したものをまぶたの上に乗せる事で、疲れ目の回復に用いられています。
漢方では風邪をはじめ、悪寒や発熱といった症状に煎じ汁が飲用されます。菊の花には鎮痛作用や解毒作用、解熱作用があると言われ、動脈硬化の漢方薬に配合される事もあります。

日本大学薬学部・理学部の研究では、食用菊に含まれているクロロゲン酸とイソクロロゲン酸は動脈硬化などの生活習慣病の原因の1つとされる悪玉コレステロールの低下、中性脂肪を低下させる効果があると発表されています。
(出典 食用菊の栄養価と効用:旬の野菜百科)

また、山形県衛生研究所では、菊の花びらに含まれるヘリアントリオールCとファラジオールが発がん予防に優れた効果を示していると実証されています。
また菊の香りの成分テルペンは、自律神経を安定させリラックス効果が高いと言われています。最近の研究では香りの成分テルペンに脳神経の機能を回復し、脳の老化を予防する研究報告もあります。