皆さん、こんにちは!名古屋市中区新栄にある、銭田治療院千種駅前のあん摩マッサージ師の水野です。

昨日3月11日で東日本大震災から丸9年経ちました。まず被害に遭われた故人のご冥福をお祈りいたします。そして今も復興に尽力で立ち向かっていらっしゃる東北の皆様と関係者様一同に御健闘を称えつつ、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。合掌

また今日世間を騒がせている新型コロナウイルスの影響はなかなか行政の対策に歯止めが効かず毎日各地域で日に日に感染者が報告されています。愛知県でも99名に現在陽性反応があり、その内80歳以上の持病がある方が2名亡くなったとの報道を今朝聞きました。

また経済的損失も大きく、政府が中小企業や一斉休校に伴う保護者に対しての支援を打ち出しましたが、長期化すれば倒産する企業が今後増加し、大型イベントの自粛要請が新たに発表され人の行動に制限されるなど深刻さを増すばかりで今後の展望に不安がつのります。

一日も早い収束を願いつつ、各自出来る事(手洗い、うがい、消毒)を行い、体調の優れない状態の方は各自治体の連絡先に電話相談の上、対応して頂ければと思います。

今回のテーマは私達、施術者が行っているマッサージの起源や由来について御伝えしたいと思います。

マッサージの由来は、西洋では医学の父と言われたギリシャのヒポクラテスが「医師たるものは医術についてあらゆる学理とともにマッサージを習得しなければならない」と説き、古代ギリシャにマッサージがすでに発祥していると推測されます。
実際のマッサージの用語が復活したのはルネッサンス期の19世紀以来とされています。
マッサージの言葉の由来は、フランス語のmasser(マッサージする)は、アラビア語のmass(おす)、ギリシャ語のmassein(こねる)という語源と考察され、またラテン語のmanus(手)に起源すると推測されています。

一方、東洋的マッサージである按摩の歩みも、医療の一手段として古代中国医学に重要視され時代と共に変化しながら今日に至ります。中国発祥の按摩も、按は(おす)で邪気を払う術であり、摩は(なでる)で正気を補う術であるという意味があります。

西洋を問わず、手によるハンドテクニック(マッサージ)は人間の本能的行為、つまり痛い所病んでいる部分に自ら手を当てて和らげた行為は自然に行われ原始的医療行為として行われてきました。普段お腹の調子が悪いとつい手を腹部に当てるのは自然の行為のようです。

そして、原始的な手当てが高度な創造力を伴って体験的事実を積み上げ、時を超え専門的に体系化し、今日のマッサージの土台となって体制となって行きました。先人達の様々な臨床や体験が積み重なって、今があり一つ一つ学び知っていくと新たな発見や驚きがあるものです。

私があん摩マッサージ師を志すきっかけを頂いた恩師の言葉に、『患者さんが私達の一番の先生でもある。動きや会話の中にも治療に関連する事があるから、いかにそれを見つけ引き出し、何が出来るのか考えて、治療する事。そして患者さんを治すと思うのでは無く、治すのは患者さん自身(自己治癒力)であり、我々はあくまでサポートをしているに過ぎない事を胸に留めて忘れない様に』と言われた言葉が、私の支えであります。

これから出会う患者さんや関係する人々にそんな思いで対応していきたいと再度、初心に戻り対応したいと思います。