皆さんこんにちは!名古屋市中区新栄にある株式会社ゼニタの加納です。

前回介護食について説明させていただいたので、今回は、「介護食の作り方についてお話していこうと思います!

 

前回お伝えした通り、介護食とは、噛む力や飲み込む力が弱い人のための食事で、柔らかさや形状を工夫してある食事です。食べる人の体調や能力に応じて、「きざみ食」「軟菜食(ソフト食)」「ミキサー食」「嚥下食」「流動食」など、さまざまな種類があります。

市販のものを購入するのもいいですが、ご自身で作って食べたい、家族の方に食べさせてあげたいと思う方も多いのではないでしょうか。
そんな方の為に、介護食作りのポイントをお伝えしていこうと思います。

① 介護食を作る時は、家族と同じ食事で、アレンジを加えたものを作り、手間をかけすぎないようにしましょう。手をかけすぎると継続することが困難となるため、ひと手間程度のアレンジを習慣化することが大切です。

② 咀嚼しやすい介護食にするための工夫
・野菜は、比較的繊維が多くかみ切りにくいため、繊維を切って下処理しましょう。(野菜の繊維は一方向に走っていますので、横から断つように包丁を入れると咀嚼しやすくなります)
・弾力のあるものは食材により調整が必要で、薄く切る、切り込みを入れる、隠し包丁を入れるなどの下処理をしましょう。
・細かく刻みすぎると口の中でばらけるので、個人の咀嚼の状態に合わせて切り方の工夫をしましょう。

③ 飲み込みやすくするための工夫
・飲み込みやすくするためには、口の中の食べ物がばらけるのを防ぎ、食べ物がのどを滑りやすく調整することが大切です。
・片栗粉や市販のとろみ剤などでとろみをつける。
・ゼラチンや寒天でぷるぷる状態に固め、食材の喉の滑りをよくする。
・マヨネーズや植物膩などの油脂類を活用して食材をまとめる。
・はんぺん、卵、豆腐、小麦粉、片栗粉、長芋のすりおろしなどをつなぎに使うことで、食材をまとめる。
・パサついているものは、だし汁などの適度な水分を加える。

介護づくりのポイントは以上となります。

介護食づくりは習慣化することが大切ですので、少しの工夫で長く続けられるようになるといいですね。