こんにちは!名古屋市中区新栄にある、銭田治療院千種駅前のあん摩マッサージ師の繁本です。

毎日、暑い日が続きますが自転車で訪問マッサージにお伺いしていると、歩道の植え込みの草花も、グッタリして本当に人間同様夏バテ気味になっていますよね。

さて今日は、お盆のことについてお話させていただきます。

皆さん、お盆って仏教が伝来した国の中でも中国・朝鮮・日本といった国でしか行われていないんです。仏教国であるタイやスリランカもちろんインドでも行われていません。

盂蘭盆経(うらぼんきょう)というお経があって、そこにそのいきさつが書いてあります。この盂蘭(うら)とは古代インドの言葉[梵語(ぼんご)]で逆さずりの苦しみという意味です。盆とは中国語[漢語(かんご)]でまさに食物を盛る器のことです。

このお経には、お釈迦様の十大弟子の一人である目連(もくれん)が出てきます。

目連の母は亡くなった後、餓鬼道(がきどう)に堕ちて苦しみもがいていました。彼は神通力を用いてその母の様子を知ることができ、何とか母を救おうと思い立ちました。

そこで、自身が修行してきた法で救おうとしましたができず、お釈迦様が盂蘭盆会の法を授けて、母を餓鬼道から救うことができたというお話です。

そこから、お盆には餓鬼道の苦しみから救うために、器に百味の飲食を盛りつけて供養するようになったということです。

本当に親孝行なお話なんです。

さて、お盆には亡くなったご先祖様が戻ってくるという言い伝えがあり、家に戻ってくる際には迎え火をたき、少しでも早く来るようにということで、馬に見立てたキュウリの飾り物を供え、お別れのときには送り火をたき、少しでもゆっくり帰って頂くように、牛に見立てたナスの飾り物を供えるようにしていますよね。

こうして、ご先祖様は娑婆(しゃば)であるこの世とあの世である黄泉(よみ)の国を行き来するということのようです。

スイスの哲学者ヒルティも『眠られぬ夜のために』という本の中で、死と呼ばれる滞在地の変更は と言っているように洋の東西を問わず似たような表現が出てきます。

お盆休みには、実家へ帰省したりする方も大勢お見えになることと存じます。今は直接お会いできなくなってしまっている、物故者の方々にも感謝の供養を差し上げて親孝行をしてあげてください。きっと喜んでくれると思いますよ!

さて、銭田治療院はお盆も開院していますので、身体に不調がある方お気軽にご相談くださいませ。

最近は、痛みの解消だけでなく、美容鍼やトレーニングメニューを利用される方も増えてきています。