皆さんこんにちは!

名古屋市中区新栄にある、株式会社ゼニタ銭田治療院千種駅前の鍼灸師・柔道整復師の米田です。
まもなく梅雨を迎え、これから体調によりいっそう気をつけなければいけない時期になってきました。

さて今回は、ある日感じたことについて書きます。
まずタイトルの『多角的』とは、ある物ごとを多くの角度から見渡す、という意味があります。

セラピストが現場に出て、視野が狭くなってしまうことがあると思います。
つまり、『多角的』ではなくなってしまう状態、言い換えれば『木を見て森を見ず』状態といえるでしょう。

例えば、筋肉だけに視点がいってしまい、それにより皮膚、筋膜を含むFascia(ファシア)、骨、関節等のことを、ついつい見落としがちになってしまいます。
鍼灸の視点で言えば、臓腑で診る必要もあります。視野が狭い状態で問診をしてしまうと、見落としや聞き落としをしてしまうことが起こり得ます。

問診の中で、患者さんが家事をして腰が痛い、と訴えていたとします。
その家事をする=中腰姿勢であると、セラピスト側がそう捉え自分自身で解決してしまうと、そこで家事に関する問診は終わってしまいます。
しかし、家事をするといっても、その内容によって中腰なのか、立ちっ放しなのかで、どのような原因で腰が痛いのかにより、その後の所見の取り方も変わってくると思います。家事の中でも、何の家事なのかもう少し詳しい問診が必要になります。

 

このように、視野が狭く思い込みで判断してしまうと、的確な問診を進められず十分に所見が取れない状態に陥ってしまいます。また、問診の中でこの人はこういう人だからこの傾向がある、という憶測はいけません。それは、主観的な目線であり客観的な目線でなければなりません。

視野を広く持っておくには、日々の生活の中で色々な事を見たり、聞いたり、経験しておく必要があります。
社長とお話をして、視野を広げて診ることが大切だ、と気づかされたひと時でした。