皆さんこんにちは。銭田治療院千種駅前鍼灸師の佐藤です。今年も梅雨の時期に入りました雨の日がしばらく続きそうですね。

今日は膝の痛みについてのお話です。膝の痛みに悩まれる人は多いです。
膝が痛いと身動きに制限ができ、何をするにしてもおっくうになりがちです。
膝の関節が痛む代表的な病気は、変形性膝関節症で膝関節の軟骨が磨り減って、膝が痛む疾患です。膝の関節部分の軟骨が磨り減って、痛みが起こる病気です。
関節は、骨と骨が連結している部分で、体を動かすために重要な働きを持っています。関節内で骨と骨は直に接しておらず、間に軟骨があります。この関節軟骨は、骨の表面を薄く覆っていますが、弾力性があり、表面が滑らかで、すべりがよい性質を持っています。
歩行や、階段を上り下りすると、膝の関節には、体重がかかって、強い負担が加わります。
関節軟骨の滑らかさやすべりのよさが、骨と骨が接する部分の摩擦を少なくし、弾力性が衝撃を和らげています。骨そのものが擦り減ることもなく、膝を動かすことができるのです

日本人の場合、膝の関節の内側の軟骨が擦り減る人が多く、脚はO脚に変形していきます。
東洋医学では、病気になったり体調不良になったりするのは、「気」と「血」の流れが悪くなるせいだと考えられています。気血とは生命エネルギーを意味します。その気血を司るのが、経絡と経穴です。気血が流れるルートを経絡といい、全身に12本の通り道が張り巡らされています。そして、経穴というのがいわゆるツボのこと。皮膚にある特定のポイントで、経絡を通じて体内の臓器とつながっています。WHO(世界保健機関)では、361の経穴が認められています。

中医学では、身体を臓腑経絡などの器官と組織に分けて考えます。しかし、それらの全ては全体の中の一部分であると考えます。例えば耳は単純な一つの独立した聴覚器官ではなく、耳と臓腑には密接な関係があり、臓腑や肢体に病変が発生したときには、耳部の該当する区域には圧痛が見られ、この痛点に針刺激をします。体表-内臓反射から人体構成能力を調整します。それ以外に肝は筋を主り、肝胆は表裏関係にあり、脾は四肢肌肉を主ります。各経穴を使用することで、共同して気活血、疏通経絡(気を巡らせ血行を良くする、経絡の流れを良くする)の効果を達成させます。

膝の痛みにおすすめのツボ