こんにちは!

 

名古屋市中区新栄にある、

株式会社ゼニタリハビリテーション部で

かきぬま整形外科に出向している

理学療法士の

宮地 祐太朗です!

今回は、脂溶性ビタミンの1つである『ビタミンD』についてお話していきます。

 

 ビタミンDは、植物性の「ビタミンD2」と動物性の「ビタミンD3」に分けられます。食品から摂取するほか、体の中で合成することができます。動物の皮膚では、紫外線を浴びることで「ビタミンD3」が合成されます。そのため、日光に当たる機会が少ない方は、ビタミンDが特に不足しやすい傾向にあるといわれています。

 

ビタミンDは主に、小腸や腎臓で“カルシウム”と“リン”の吸収を促進する働きをしています。カルシウムが骨や歯を作るミネラルであることは皆さんご存じですよね?そのほかにも、血液を固める働き(血液凝固)や筋肉の収縮にも関わっています。また、リンはカルシウムとともに骨格を形成したり、エネルギーや脂質の代謝において重要な役割を担ったりするミネラルです。つまり、骨を作る “カルシウム”と“リン”の2つのミネラル吸収に関わっているビタミンDは、骨を強くし、骨粗しょう症を予防します。

 

 では、ビタミンDが不足してしまったらどうなるのか?また、摂り過ぎた場合にも身体に悪影響が生じるのか?気になるところを掘り下げていきましょう!

 ビタミンDの不足は、食事から十分に摂れなかった場合のほか、日光に当たる時間が短かった場合にも起こります。ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収率が低下してしまうためうまく骨を作ることができなくなってしまいます。よって、子どもでは「くる病*¹」、大人では「骨軟化症*¹」という病気になってしまう可能性が高くなります。また高齢の方はビタミンD不足が長く続くと「骨粗しょう症*²」のリスクが高まるといわれています。この話を聞くと、

「不足したらいけないのなら、ビタミンDをたくさん摂っておけば良いのかな?」

と、思う方もいらっしゃると思いますが、ビタミンDは脂溶性ビタミンであるため、排泄されにくく、過剰に摂取すると体に良くない影響が起こる可能性があります。

ビタミンDが過剰になると、それに伴って血液中のカルシウムやリンの濃度が上がり、腎臓や筋肉にカルシウムが沈着したり、軟部組織の石灰化が起こったりしてしまいます。そうすると、神経を圧迫してしまったり、筋肉が固くなりうまく力を出せなくなったりしてしまいます。
過剰摂取の危険性を述べましたが、紫外線を浴びて生み出されるビタミンDの量は必要に応じて調節されるため、日光の当たり過ぎによって過剰になることはないのでご安心ください。

*1 骨や軟骨に障害が起こることで強度の十分でない組織が増えてしまい、骨折や痛みを引き起こす病気

*2 骨の骨密度が低下し、骨折のリスクが高い状態

 厚生労働省は、ビタミンDの1日の摂取量を男性・女性ともに8.5μgを推奨しています。また、ビタミンDの場合、過剰摂取をしても体に害が及ぶ可能性があるため、上限量も定められており、100μgとしています。

 厚生労働省の調べによると、20歳以上の日本人の1日当たりのビタミンD平均摂取量は7.0μgです。1日のビタミンDの推奨摂取量は8.5μgなので、多くの方はビタミンDが不足している状況にあります。
なので、ビタミンDは食事から摂取するだけでなく、適度な日光浴を心がけることが重要です。しかし、紫外線の浴び過ぎは皮膚や目に悪影響を及ぼすこともあるので、日光浴は日差しの強さに合わせて15〜30分程度にとどめておきましょう。

また、食事においても、鮭、サンマ、干ししいたけ、まいたけ、卵黄などビタミンDが豊富な食品をとるよう心がけるといいですね。

 このご時世では、なかなか外に出るのは難しいと思います。しかし、ずっと家に引きこもっていれば筋力は低下し、骨も弱くなっていきます。感染対策を十分に行い、人混みを避けて、外に出て日光を浴びてください。そうすればきっとあなたの体は丈夫に保たれます。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。