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6年以上関わった訪問リハの利用者様のお通夜で | 銭田良博ブログ

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6年以上関わった訪問リハの利用者様のお通夜で。

今日の昼に、利用者様の訃報が私に入りました。

昨晩の午前3時ごろに亡くなったそうです。

9年半くらい前に脊髄小脳変性症になり、6年以上寝たきりでした。

私は、この方が寝たきりになった頃から訪問リハで関わっていました。

とても大柄な方だったので、起こして座位にした後に車いすに誰も移すことができず、その当時は私でしか対応できませんでした。

ご本人様は、まばたきで返事をしますが、発語ができませんでした。

でも、私が起こすと、とても気持ちよさそうな表情をしてくれていました。

さらには、私が色々話しかけると、笑顔を見せてくれたり、時には私の話で涙を見せてくれることもありました。

3年前くらいから、血圧が低いために車いすに移すことが困難となりました。

その頃から、訪問リハだけでなく当院の訪問マッサージを行うようになりました。

目的は、廃用症候群の予防と四肢および体幹の筋緊張の緩和を目的としたマッサージおよび運動療法(ROM ex.)でした。

治療院スタッフにとっては、血圧および脈拍の測定(バイタルサインのチェック)から、廃用症候群を目的とした治療を永い間実施させていただき、とても貴重な経験となりました。

今日、お通夜に行ってご本人様の顔を見て来ましたが、いつもと同じ顔をしていました。

奥様は、この9年半とても献身的に介護をしてきました。

その奥様から、

私が連れてくるリハビリの先生や治療院のスタッフは、みんないい人ばかりだった。

今日は誰が来るのか、と思っていつも楽しみにしていた。

これから会ってお話ができなくなるのが寂しい・・・

と、何度も何度もおっしゃってくれました。

ご本人様が亡くなられてとても寂しいですが、このようなお話をしていただくと、ご本人様と奥様のドラマの最後まで関わることができて、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

そして、ご本人様、奥様、ご家族およびご親戚の皆様、訪問看護ステーションのスタッフ、訪問リハのスタッフ、治療院のスタッフ全員に、ありがとうと言いたいです。

ご本人様のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

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