こんにちは!株式会社ゼニタのリハビリテーション部所属の済藤です!

 以前#166で自己紹介させていただきましたが、久しぶりの登場となります。 

 

 新型コロナウイルスが未だに猛威を奮っています。

その目に見えない敵に対して行なっている感染対策として『アルコール消毒』があります。

なぜアルコールで消毒できるのでしょうか。それについて今回はお話しさせていただきます。

 

 ウイルスには

脂質性の膜を持つもの(エンべローブウイルス)

脂質性の膜を持たないもの(ノンエンべローブ)

があります。

 

アルコール消毒では、アルコールがウイルスの脂質性の膜を破壊することにより

殺菌できると考えられています。(正確に判明している訳ではありません)

エンべローブウイルスにはインフルエンザウイルス、コロナウイルスがその類に含まれます。

つまりコロナウイルスにはアルコール消毒が有効であると考えられます。

 

逆を言うと、ノンエンべローブウイルスは脂質性の膜ではないので

アルコール消毒は効果を期待しにくいようです。

ノンエンべローブウイルスにはノロウイルス、ロタウイルスなどが含まれます。

 

ノンエンべローブウイルスには塩素系消毒剤が有効で、代表例として次亜塩素酸ナトリウムがあります。

もちろん、コロナウイルスなどのエンべローブウイルスにも効果があります!

しかし、次亜塩素酸ナトリウムで手指消毒をしてしまうと

刺激が強すぎるので手荒れを起こしてしまいます…

手指消毒はアルコールで行いましょう!

 

ちなみに、ノロウイルスは85℃以上の熱湯で60秒以上加熱すると失活性化させることができます!

衣類や食器などには有効です!

 

 以上のように手指消毒について知っていると

何となくの手指消毒も意味を持ってできるのではないかと思います!

 

(本内容に関連するゼニタブログ)

https://chiryo.zenita.jp/staffblog/archives/1897

https://chiryo.zenita.jp/staffblog/archives/1614