皆さんこんにちは!名古屋市中区新栄にあります、銭田治療院千種駅前の船橋です。一昨日は、名古屋城天守閣の金鯱が外され、ヘリコプターで降ろされました。16年ぶりとのこと。前回は愛知万博の時でしたね。
3月20日~4月2日は名古屋城二の丸広場で、4月10日~7月11日は名古屋・栄の広場で展示されるとのことです。目の前で見られる金鯱、楽しみですね。

さて、今週もファシア(fascia)のお手入れに関するお話です。
ファシア(fascia)とは、体の至るところにあり、体の様々な組織をつなぐ網目状の組織です(詳細については、日本整形内科学研究会(JNOS)のホームページをご参照ください)。

今回は、“頭皮のお手入れ”です。
頭が重だるかったり、突っ張ったり、または締め付けるような感覚がある場合は、頭皮のお手入れで症状が改善することがあります。
目の使い過ぎや首や肩のこわばりから波及して頭痛が生じることも、しばしばあります。
そんな時は、頭皮のお手入れをしてみましょう。
ファシアのお手入れ?(3)では、ファシア(fascia)を触る方法をお伝えしましたが、その頭皮版です。
頭皮の場合は、側頭部と後頭部に筋組織がありますが、多くは帽状腱膜という膜状の組織に覆われています。帽状腱膜は頭蓋骨の上にあるので、触った感触は若干弾力があり硬いものとなります。
頭部の皮膚に指先を置いて、少し押して下さい。そうすると皮膚の下は筋肉などの軟部組織がある場所では弾力のある少し硬い感触があり、骨の上では硬めの感触を感じられます。
今回も刺激を与える方法は、皮膚に置いた指先を押し当てたまま、皮膚の下の組織を滑らせる(スライドさせる)方法(刺激の強さは少なめです)です。
特に異常のない部分では頭皮はスライドしますが、痛みなど(頭皮に傷、若しくはデキモノがある場合を除きます)がある部分では、ぴったりとくっついて動かない若しくは動きにくい場所があります。
動きが出にくい場所がお手入れの対象となる場所です。
慌てずに頭皮に指の腹を押し当てて、少しずつ頭皮を動かしてみてください。
徐々に動く幅が広がり、押した際の痛みも減少するか無くなっているかと思います。頭皮のいろいろな場所に手を当てて、動きにくい場所がなくなれば、お手入れは終わりです。

なかなか動きや痛みに変化が出ない場合は、頭皮を温めてみてください。
入浴時に、シャワーで頭皮を満遍なく温めると、入浴時の体と同様に頭皮の緊張が緩まり血行が促され、動きやすくなります。シャワーを当てながら頭皮のお手入れを試してみてください。

ただし、痛みは症状に変化が出ないこともあります。これは痛みの原因が、痛みを感じている場所以外にある場合です。
その場合には、ぜひ当院へご来院ください。
具体的な痛みや不調の原因を“問診”や各種“評価”を行い、確認した上で適切な対応(病院やクリニックの紹介も含め)をとり、症状の解消に向けて真剣に取り組ませていただきます。