こんにちは!

 

名古屋市中区新栄にある、

株式会社ゼニタリハビリテーション部で

かきぬま整形外科に出向している

理学療法士の

宮地 祐太朗です!

 

 突然ですが質問です。皆さんはビタミンEにはどのような効力があるかご存じですか?恐らく多くの方が

「聞いたことあるけど、知らない」

と、思うのではないでしょうか?

 なので今回は、脂溶性ビタミンの1つである『ビタミンE』の素晴らしい効力についてお話しようと思います。

 

 ビタミンEは4種のトコフェロール*¹4種のトコトリエノール*¹の合計8種類の化合物の総称です。ビタミンEには強い抗酸化性作用があるため、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。また、生体膜(Fascia)の機能を正常に保つことや、赤血球の溶血の防止、生殖を正常に保つことに関わっています。

*1 トコフェロールとトコトリエノールは各物質ともに、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)の4種類があります

 

 続いて、働きについて詳しく解説します。脂溶性ビタミンであるビタミンEは、脂質とともに腸管からリンパ管を経由して体内に吸収されます。抗酸化作用が非常に強く、生体膜(Fascia)を構成する不飽和脂肪酸や他の脂溶性成分を酸化障害から守るために、細胞膜のリン脂質二重層内に存在しています。

そして、過酸化脂質の生成を抑制し、血管を健康に保つほか、血中のLDLコレステロールの酸化を抑制したり、赤血球の破壊を防いだりする作用もあることが知られています。また、細胞の酸化を防ぐため、老化防止にも効果があります。

 

 では、どれだけ摂取すればいいのでしょうか?
厚生労働省では、1日当たりのビタミンEの摂取の目安を18歳以上の男性で6.5㎎、18歳以上の女性で6.0㎎と設定しています。日本人の1日のビタミンEの摂取量の平均値は、男性6.9㎎、女性6.4㎎となっています。そのため、多くの方は、十分に摂取できていると言えます。逆に言えば、わざわざサプリメントで摂取する必要がないとも言えますね!

 

我々はビタミンEが不足すると、神経障害や筋障害の症状がみられることがあります。血行不順などが起き、冷え性や頭痛、肩こりなどを引き起こします。また、抗酸化力が低下するため、肌を紫外線などの刺激から守ることができなくなり、シミやシワができやすくなります。さらに、腸内には、善玉菌と悪玉菌が存在します。漢字の通り、善玉菌が多い方が健康を保つことができます。ビタミンEの不足により、血液中のコレステロールも酸化しやすくなる(悪玉菌が増加しやすくなる)ため、腸内環境が悪化し、血管に入り込んで動脈硬化の原因につながります。

 逆に過剰に摂取してしまうと、血液が止まりにくくなることが知られています。しかし、摂取量の約3分の2は便として排出されるため、脂溶性ビタミンの中では比較的体内に蓄積されにくく、通常の食事の範囲では過剰症はほとんど起こりません。

 

 ビタミンEが多く含まれている食品は、アーモンドなどの種実類、油類、穀類、魚介類、豆類、野菜類などがあります。ビタミンEは光に弱いため、食品を保存するときは光を避ける必要がありますが、酸や熱には強いので調理による損失はほとんどありません。

 

今回の内容はいかがでしたでしょうか?平均ではしっかりとビタミンEを摂取できていますが、あくまで平均です。今一度、ご自身の食生活を見直してみてください。若返りビタミンと呼ばれるビタミンEをしっかりと補給し、いつまでも若々しい体を保ちましょう!

 

では、また!