こんにちは!
千種さわやかクリニック通所リハビリテーションの新田です。
今日は大腿骨遠位端部骨折について勉強したことをまとめました。
【大腿骨遠位端部骨折】
・骨幹部骨折と比較して発生率は低い
<分類>
⓵大腿骨顆上骨折
⓶大腿骨遠位骨端線離開
⓷大腿骨顆部骨折
⓸内側側副靭帯付着部の裂離骨折
- 大腿骨顆上骨折
・直達外力:交通事故、労災事故、スポーツ外傷➡若い男性に多い、開放骨折、軟損起こりやすい。
・介達外力:屈伸や捻転が強制されることで発生、女性の骨粗鬆症高齢者が膝屈曲位で転倒し膝を衝いたときに起こるものも多い
◇分類
・外力の方向、受傷時の患肢の状態などにより骨折型は多様であり、種々の分類がある。
⓵屈曲型骨折
・骨折線:前方から後上方に走る
・近位骨片:前内方(大内転筋、大腿四頭筋)➡近位骨片先端による大腿伸筋群および関節包の損傷をみること。
・遠位骨片:後方転位(腓腹筋)➡騎乗転位し短縮
⓶伸展型骨折
・骨折線:後方から前上方に走る
・近位骨片:後方
・遠位骨片:前方
◇症状
・一般外傷症状
・大腿遠位部の腫脹著名(関節血種形成など)➡膝蓋跳動
・変形(前後径の増大)
・下肢短縮
・後方に突出した骨折端により膝窩動脈および神経が圧迫または損傷
・靭帯や半月板などの軟部組織損傷合併
・膝窩部に著名な拍動する血種が認められるときは膝窩動脈断裂を示唆
・下肢の冷感などの循環障害の所見
・開放性骨折では緊急手術適応
◇治療法
・非観血療法:高齢者が膝屈曲位で転倒した場合に多くみられる噛合骨折や転位のわずかなもののみ
・観血療法:他、徒手整復困難なもの
[固定]膝関節軽度屈曲位で大腿近位端部(外側は大転子、後方は臀部まで)から足部まで
・骨癒合:8w以上
※特に高齢者の場合褥瘡や沈下性肺炎などに注意
・骨癒合の状態を勘案しながら患肢免荷による松葉杖歩行、部分荷重歩行(一本松葉杖で健側に持つ)、全荷重歩行へと積極的に後療法を行う。
今日は、ここまでにしておきます。寒くなってきますので体調に充分注意してください。
それでは!
コメントを残す