こんにちは。名古屋市中区新栄にある、銭田治療院千種駅前のあん摩マッサージ指圧師の繁本です。
写真は、銭田治療院の本院です。今は閉院しています。
さて、私がこのレトロチックな建物を目にした瞬間、昭和の懐かしさを感じると共に、私が住んでいる愛知県名古屋市北区の大曽根を走っていた瀬戸電(せとでん)を思い出したのです。当時の人は、皆さん愛着をこめて”瀬戸電”と呼んでいました。
治療院の壁面の色とはやや違いますが、緑色のやや規格の小さい電車が尾張瀬戸から大津橋まで走っていました。
当時は、1両ないし2両編成の電車が栄町ではなく、清水を通過した辺りから名古屋城の外堀に入ります。ちょうど、県立明和高校の北部、坂を下った辺りに土居下という駅があり、そこから、堀の中を進み大津橋が終着となっていました。今でも大津橋の辺りには、階段の跡が残っています。
今、名古屋城は木造による天守閣の再建や本丸御殿や金シャチ横丁のオープンでかつてない賑わいを呈しています。
そういえば最近、内堀にいた鹿はどうなっているのでしょうか。先日も訪れましたが姿が見えませんでしたが。
さて、当時の瀬戸電(せとでん)は厄介者扱いで乗客もそれ程なく、中途半端な終着地点のため、すぐにでも栄までの延伸が叫ばれていました。そのため栄町までの開通に伴い、あの緑色の愛着のあった車両も時代の流れと共に姿を消してしまいました。
今、そのままお堀の中を走っていれば、全国的にも珍しく観光の目玉になっていたかもしれないと思うのは私だけではないと思いますが、皆さんいかがでしょうか。
表題にあるとおり古いものをたずねていくと、そこにむしろ新しいものの発見があるというのは本当に含蓄のある言葉だと思います。
さて、当院が行なっている鍼灸(はりきゅう)治療も、 2000年来の歴史があり言ってみれば古きものです。一旦は近代の時代に見捨てられました。しかし、21世紀に入り医療の飛躍的な進歩に伴い、東洋の療術にも日が当てられ、様々な検証を積み重ねられながら鍼灸(はりきゅう)への理解も広まりつつあります。
現在当院では、長年原因がはっきりせず痛みに悩んでいる方が、筋膜性疼痛症候群(MPS)の治療のため訪れています。エコーを使用して痛みの原因を特定したうえで、適切な鍼(はり)治療をおこなっています。
まさに、「温故知新」といった所でしょうか。
古いものが最新の治療の1つとしてよみがえっているのです。
施術後に利用者様の笑顔に接するときほど、治療者としての喜びを感じるときはありません。
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