皆さんこんにちは。名古屋市中区新栄にあります。銭田治療院千種駅前鍼灸師の佐藤です。

今週の後半から少しずつ暖かくなるとの予報が出ていますね。だんだん春らしい陽気になってくるといいのですが。

この時期にお困りの方も多い「花粉症」について今日は、お話しますね。

今の時期朝夕と昼の温度差が大きく、体調を崩す方がいます。特に、喘息やアレルギー性鼻炎、花粉症(ブタクサ等)でくしゃみ、鼻水、目のかゆみの症状にお悩みの方が増えてきています。

東洋医学では、アレルギー性鼻炎や花粉症の症状を「水毒」ととらえています。

水毒とは必要なところに水分が少なく、特定のある部分にたくさん溜まっている状態、鼻水や涙目などは、不要な場所に水分がたまっていることから起こってくる症状です。鼻づまりも鼻の粘膜に水分が溜まり膨張して鼻をふさぐことで起こります。

「水毒」は水分代謝が悪くなって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりいがいに、むくみやめまい、吐き気などが起こりやすくなります。

漢方薬・鍼灸治療の場合、水や鼻づまり、くしゃみなど症状そのものを抑える「標治法」と、アレルギー体質を改善していく「本治法」に分けて治療します。本治法で内臓機能をととのえ、水分代謝をよくし、くしゃみや鼻づまり等の症状に対して標治法の治療を加えていきます。

★花粉症におすすめの漢方

○麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう

くしゃみが何回も出る。涙が出る。

うすい水のような鼻水が流れるように出る。

背中が寒くぞくぞくする。

 ○麻杏甘石湯まきょうかんせきとう

鼻かぜ、アレルギー性鼻炎がなかなか治らないと

鼻水など分泌物が少なく、粘くなり、鼻粘膜が

浮腫状に腫れて赤くなり、鼻づまりの症状になる。

○小青竜湯しょうせいりゅうとう

感冒、アレルギー性鼻炎、気管支炎(ゴロゴロ、ゼリゼリ、という喘鳴が聞こえる。)

 ○半夏厚朴湯はんげこうぼくとう

カゼの急性期を過ぎて咳だけが残ったような場合。

特にのどになにかひっかかって違和感のあるような症状

 ○麦門冬湯ばくもんどうとう

咽喉が乾燥し、声が嗄れ、咳が下から突きあげてくる。

痰は無いか、少量でねばついて切れにくく、のどに痛みがあるとき

★花粉症・アレルギー性鼻炎のツボ

・百会…頭のてっぺんにあるツボ。鼻の通りを良くするとともに、頭痛、めまいなどにも効果があります。

・上星…百会から額のほうに下がった、髪の生え際から少し上にあるツボ。めまい、鼻づまりなどに効果的です。

・印堂…左右のまゆげの間にあります。鼻水、鼻づまりの他、こころを落ち着かせるためにも使用されます。

・合谷…手の甲の親指と人差し指の付け根の間で、押したら圧痛を感じるところ。万能なツボですが、主に頭痛、のどの痛み、目の充血の緩和に効果があります

花粉症でお困りの方はぜひ!お試し下さい!