皆様こんにちは!名古屋市中区新栄にある、銭田治療院千種駅前の榎本です。

秋らしい涼しげな気候になったかと思いきや、台風19号による甚大な被害が各地で報告されています。これ以上被害が拡大しないことをお祈りします。

今回は鍼通電療法についてお伝えしたいと思います。

鍼通電療法とは、鍼に電気を流し、線維性結合組織(Fascia:ファシア)に電気刺激を与える方法です。

期待される主な効果は

・血流の改善

・痛みや痺れの抑制

・筋の滑走性の向上(筋緊張の緩和)

がありますが、深部の普段上手に動かせていないFascia:ファシアを通電で動かして運動パフォーマンスを向上させたり、廃用による萎縮の進行を防ぐために通電による筋収縮を促したり、用途は多岐にわたります。

元々鍼刺激には、痛みを和らげる効果と、血流を促す効果があります。

前者は下行性疼痛抑制系、後者は軸索反射といいます。

下行性疼痛抑制系とは鍼刺激によって脳に痛覚刺激が伝わり、それを抑えるためにセロトニンやノルアドレナリン等の鎮痛作用のあるホルモンが分泌されるというものです。これにより痛みを抑えるだけでなく、さらなる痛み刺激も感じにくくなります。

転んで怪我をしたときよりも、次の日の方が、痛みが強いのは下行性疼痛抑制が働いて一時的に痛みを感じにくい体になっていたからと考えられます。

軸索反射は、鍼を刺した刺激が脊髄を伝って脳に伝えられる際に起きる反射で、逆行性伝導により刺激を受けた場所の血流を改善する効果があります。

簡単に言えば、刺激を受けた場所を素早く回復させるために、脳へ痛みを伝えるのと同時に患部の血管を広げて血流を改善してくれるのです!!

鍼にも電気にもそれぞれ鎮痛効果があるため、強い痛みが気になる方は是非一度鍼通電治療を試してみてはいかがでしょうか?

当院でも、承っておりますので、是非ご相談下さい。