こんにちは。名古屋市中区新栄にある、銭田治療院千種駅前の鍼灸師の樋口です。
梅が咲いて暖かくなってきたなぁと思っていたら、はじまりました。花粉症です。
特に今年は、症状が急に出た気がします。
患者様の中でも同時期に症状が始まった方が多数みえました。
私は、スギ、ヒノキ、カモガヤ(イネ科の植物)の三種類の花粉にアレルギーがあり、
くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状が出ます。
自転車で走るにはいい季節なのに、辛い季節がしばらくつづきます。
そうは言っても、治療家になってから年々症状は軽くなり、この数年は朝のくしゃみと目のかゆみ程度で治まっています。
今年は、多少のくしゃみと目のかゆみですね。
それも、1週間たつとほぼ出なくなりました。
昔は、りんごと桃にもアレルギーがあり、生で食べると喉の粘膜が腫れあがって声が出なくなったり呼吸が苦しくなるなどしましたが、今はすっかりよくなりました。
1.鍼灸で花粉症対策
この時期は、「鍼で花粉症は治るの?」と言う質問を受けます。
花粉症対策の鍼は、時間をかけて体質改善をうながす鍼になるので、即効性と言う点では服薬ほどはっきり症状がよくなることはありません。
前述のように、私自身、年々症状は軽くなるものの、まだくしゃみなどは出ます。
ただし、花粉症に伴う頭痛や肩こり、背中の痛みなどの対応には、鍼がオススメです。
また、一番のおすすめは、何と言っても「光線療法」です。
目鼻のつらさ、全身のかゆみなど、かなり楽になります。
こちらは、服薬にも勝る即効性と副作用がないと言うメリットがあります。
治療院では、現在の症状を緩和しつつ、体質改善を狙っていくことがオススメです。
2.セルフケア
自分で出来る「花粉症対策」ですが、
漢方薬を含む様々な服薬、甜茶などの民間療法など、枚挙に暇がありません。
そんな中、私が行っている対策は、「身体を温める」「保湿」「禁酒」の3点です。
2-1 身体を温める
花粉症でくしゃみ、鼻水が酷くても、温かいものを飲んだり、お風呂に入ったりすると症状が緩和することが多いです。
私の場合は、あたたかい食事をすることで症状が出ない状態が数時間続くことが多いです。
以前、なにも入っていない白湯、5%食塩水、日本茶、紅茶、コーヒー、葛湯、しょうが湯など10種類以上の飲み物を60度くらいで飲み比べたことがありますが、
葛湯やしょうが湯など、いわゆる「身体をあっためる飲み物」の方が長く花粉症の症状が抑えられました。
食べ物の中で、もっとも症状が抑えられるのは、「鍋物」でした。
やはり身体の芯からあたたまる食べ物がいいようです。
また、普段の生活では、「貼るカイロ」を愛用しています。
背骨の首と背中の境目にある、経穴で言えば「大椎穴」のあたりを狙って、シャツの首もとの「裏」に貼り付けると目のかゆみ以外はほぼ気になりません。
目のかゆみは、次の「保湿」で対策しています。
運動をすることでも体温が上がるため、一時的に花粉症状を抑えることができます。
ただし、運動後に汗などで体温が下がると、それまで以上に症状が悪化することがあります。
汗で体表に花粉が付きやすいせいもあるかも知れません。
運動後すぐにお風呂に入って着替えるなど、体温が下がらないようにする工夫が必要です。
2-2 保湿
花粉症になると、目のかゆみが、それこそ「眼球を取り出して洗いたくなる」ほど激しいですが、かゆみの原因は目の周りの皮膚の乾燥が原因だと言われています。
数年前から、私は目の周りに馬油を塗ることで対策しています。
ただし、目の周りの皮膚は敏感なので、万人にお勧めできる方法ではありません。
点眼薬や目の周りに塗っても問題ない保湿クリームなどを探すことをオススメします。
また、花粉症の時期に起こりやすい全身のかゆみも保湿によりある程度抑えることができます。
2-3 禁酒
アルコールは、炎症を悪化させます。
これは、花粉症に限らず、鼻炎や怪我でも同じです。
まだ大学生だった頃、私は生のモモに食物アレルギーがあり、食べるとのどの粘膜が腫れて声が出にくくなる体質でした。
ある日、うっかり生のモモを使ったカクテルを飲んでしまったところ、普段より激しく粘膜が腫れ、呼吸困難の一歩手前、ゆっくり静かに呼吸するのがやっとなくらいになったことがありました。
声を出して助けを求めることもできず、症状が治まるまで本当につらい思いをしました。
そこまでひどいことにならなくとも、うっかりお酒を飲んだ翌朝の花粉症は、普段よりかなり悪化します。
元々朝は、「モーニングアタック」で症状がひどいことが多いので、本調子に戻るまでつらいおもいをすることになります。
禁酒をする場合は、花粉症の症状が出始める前、12~1月頃から禁酒するのがオススメです。
残念ながら私の周りには、「花粉症が酷くなっても酒は飲む!」と宣言する友人が多いです。
どうしてもお酒を飲みたい場合は、ウコンなどを飲んだり、鍋など身体の温まる料理で対策をしておくと比較的ましになるようです。
暖かくなって薄着やアルコールを飲む機会が増える季節ですが、「おしゃれは我慢」ではなく、しっかり保温・保湿と禁酒で花粉症を緩和してみて下さい。
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