こんにちは!株式会社ゼニタの服部です。

免疫について話をさせていただいています。

今日は乳酸菌についてです。

体の中の最大の防御システム「免疫」は、外から入ってきた細菌やウイルスなど体にとって悪さを働く外敵を、駆除したり対抗したりして、体の健康状態を保つシステムです。私たちの体の中で免疫システムが働くことで、常に病原体などの外敵から体を守ってくれているのです。

免疫は、「自然免疫」と「獲得免疫」に分けられます。自然免疫は、免疫システムの最前線。体に侵入してきたウイルスなどに感染した細胞を真っ先に攻撃するNK細胞や、貪食細胞(※1)、抗原提示細胞(※2)などからなります。更に、特定の細菌やウイルスを攻撃する抗体を作り出すB細胞やその働きを制御するT細胞といった、「獲得免疫」が活躍します。(前回、NK細胞については、笑いと免疫力でも触れさせていただきました。)

※1 細菌、ウイルスなどの異物を細胞内に取り込み、処理する細胞。
※2 体内に侵入した病原菌のかけらを提示し、T細胞を活性化させる細胞。

私たちの体は栄養バランスが崩れた偏った食生活や、加齢や、ストレスにさらされたりすると免疫力が低下してしまいます。その結果、風邪などの感染症にかかりやすくなり、ひいてはがんになりやすい状況に陥ってしまうのです。また一般的に小さな子供とお年寄りは免疫力が低い傾向があります。こうした重要な働きをしている免疫機能に大きく関わっているものの一つが「善玉菌」である乳酸菌です。

乳酸菌とは、糖類を分解して乳酸を作る細菌の総称で、200種類以上存在します。乳酸菌はヨーグルトなどの乳製品だけではなく、納豆や漬物などの発酵食品にも含まれています。

乳酸菌の取り方についての一例として

①乳酸菌を単体で摂るよりも、オリゴ糖や食物繊維などと一緒に取ることで、乳酸菌の餌となって善玉菌を増やし、より効果を高めることができます。(例:ヨーグルト+蜂蜜)
 ②腸内に届いた乳酸菌は長く滞在することが難しい為、一度に大量ではなく、毎日摂り続けることが大切です。ヨーグルトであれば1日100~200gを目安に、食べ過ぎは脂肪分の摂りすぎにつながります。
 ③胃酸による影響を受けにくくする為に、胃酸の薄まる食後に摂取するのが良いと言われています。
 ④摂取してすぐに効果がでるものではないため、最低でも2週間程度続けてみましょう。乳酸菌は人によって合う、合わないがあるため、効果が見られなければ違うものを試してみて、自分に合った乳酸菌を探すことが大切です。
 乳酸菌を上手に摂り入れながら、毎日の手洗い・うがいも欠かかさずに、風邪やコロナに負けない丈夫なからだ作りをめざしましょう。