こんにちは!名古屋市中区新栄にあります。銭田治療院千種駅前、マッサージ師の繁本です。街路のもくれんの花が咲き誇り、かすかに香も漂ってきそう。そろそろ、春の訪れを感じさせてくれます。
さて今日は、機能主義・効率主義についてお話させていただきます。18世紀に産業革命が始まり、高速列車に乗せられたかのような急速な工業化・けたたましいほどのグローバルな開発により、確かに私たちの取り巻く生活はかつての人類が夢想だにしないほど豊かに便利になりました。
この発展は言い換えてみれば、地球上に存在している様々な物質・動物・植物・ヒト、更には人体の持つあらゆるパーツをより機能的に、より効率的に使っていくという考えに他なりません。効率が良いということは無駄がないということです。しかし、無駄のなさは別のストレスを引き起こします。例えば、アフリカのコンゴ民主共和国にシンコロブエという鉱山があります。ここではウランが産出され、戦時中アメリカのマンハッタン計画に乗っかり、原爆製造のウランを供給したことでも有名です。効率よく採掘する為、自然を破壊し、現地の労働者をこき使い、被爆により多くの健康被害をもたらしました。
ミクロに眼を転じても、同様のことが見えてきます。効率よく事務処理をしようとすると、特定の機能部位を長時間のストレスに晒すことになります。効率よくある筋を必要以上に鍛えようとすると筋の周囲等に炎症を引き起こしたりします。
さて今、コロナ渦で一旦立ち止まって、自身の身体状態に耳を傾けることがあってもいいのではないでしょうか。ファシア(Fascia)という概念は、効率一辺倒で走りぬいてきた自身の身体に本来、人体が持つバランスの取れた生活の仕方を暗に提示しているように思えてならないのです。当院も利用者様の身体・心の痛みに寄り添い、症状の解消を図るとともに、より豊かな生活の改善を目指して、皆様ががんばれるよう応援して参ります。何か、気になる症状やお困りことがあれば遠慮なくご連絡下さい。
それでは、また!
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