皆さんこんにちは!名古屋市中区新栄にある株式会社ゼニタの加納です。

今回は、私がよくテーマで取り上げている介護保険とはそもそも何かについてお話していこうと思います!

まず、介護保険をどうして導入することになったのかからお話していこうと思います。

背景としては、

①高齢化の進展に伴い、要介護高齢者の増加、介護期間の長期化など、介護ニーズが増大したこと。

核家族化の進行、介護する家族の高齢化など、要介護高齢者を支えてきた家族をめぐる状況の変化。

③従来の老人福祉・老人医療制度による対応の限界。

の3つがあげられます。

これらのことから、高齢者の介護を社会全体で支えあう仕組み(介護保険)を創設しました。

 

介護保険の基本的な考え方は、

①自立支援
介護を要する高齢者の身の回りの世話をするということを超えて、高齢者の自立を支援することを理念とする。

②利用者本位
利用者の選択により、多様な主体から保健医療サービス、福祉サービスを総合的に受けられる制度

③社会保険方式
給付と負担の関係が明確な社会保険方式を採用

この3つがあげられます。

 

介護保険制度では、寝たきりや認知症などで常時介護を必要とする状態(要介護状態)になった場合や、家事や身支度などの日常生活に支援が必要であり、特に介護予防サービスが効果的な状態(要支援状態)になった場合に、介護の必要度合いに応じた介護サービスを受けることができます。

上記の状態になっているかどうかを客観的に判定する仕組みを要介護認定制度といいます。

この認定は一次判定と二次判定に分かれており、

①まず、市町村の認定調査員による心身の状況調査(認定調査)および主治医意見書に基づくコンピュータ判定を行います。(一次判定)

②次に、保健・医療・福祉の学識経験者により構成される介護認定審査会により、一次判定結果、主治医意見書等に基づき審査判定を行います。(二次判定)

これらの結果に基づき、市町村が申請者についての要介護認定を行います。

 

しかし、だれもが介護認定の審査を受けられるわけではありません。

介護保険を受けられる被保険者は、第1号被保険者と第2号被保険者の2種類となります。

第1号被保険者は、65歳以上の者で原因を問わず要支援・要介護状態となった方。

第2号被保険者は、40~64歳の者で末期がんや関節リウマチなどの老化による病気が原因で要支援・要介護状態になった方が対象となります。

 

介護保険制度は、誰もがより長く元気に活躍できる社会の実現のための制度です。いつまでも元気に過ごすためにも、上記に当てはまっている方は、ぜひ活用していってください。