こんにちは。名古屋市中区新栄にある、銭田治療院千種駅前の鍼灸師の樋口です。
今年も早くも半分が過ぎましたね。
7月は文月(ふづき、ふみづき)とも言われますが、
他にも「秋初月(あきはづき)」、「涼月(りょうげつ)」という呼び方もあるそうです。
旧暦からずれているとはいえ、
今から更に暑くなる季節に「秋」や「涼」の字は違和感がありますね。
さて、先日みえた患者様から、
【扁平足(へんぺいそく)】
について質問を受けました。
扁平足(へんぺいそく)は、
土踏まずと呼ばれる部分が少ない足のことを言いますが、
これには以下で示す通りいくつかの種類があります。
1.幼児の扁平足
赤ちゃんのころは、ほとんどの人が扁平足です。
これは、足の裏の脂肪が厚いためで、成長に伴い土踏まずが出来てきます。
2.先天的な扁平足や疾患による扁平足
先天性垂直距骨(せんてんせいすいちょくきょこつ)、足根骨癒合症(そっこんこつゆごうしょう)など、足の骨自体が原因となる場合があります。
また、リウマチなど後天的に骨が変形することで起こる場合もあります。
重度の場合は、骨きり術などの手術をすることもあります。
3.筋肉や靭帯が弱くなった扁平足
土踏まずは、足の骨(足根骨:そっこんこつ)を筋肉(足底筋群:そくていきんぐん・後脛骨筋:こうけいこっきん)や靭帯:じんたいなどで支えることで出来ています。
運動不足や老化で筋肉が弱くなったり、靭帯が緩むことで骨を支えることが出来なくなることで扁平足になります。
一番多い扁平足で、特に女性に多いと言われます。
また、外反母趾(がいはんぼし)がある方が多いです。
柔道、剣道などの選手は、裸足で強い踏み込みをするため靭帯が伸びて扁平足になる場合があります。
4.筋肉が発達しすぎた扁平足
特殊な例ですが、プロアスリートなどで足の裏にある指を曲げる筋肉などが発達することで土踏まずがなくなることがあります。
私も扁平足気味なのですが、
3(筋肉や靭帯が弱くなった扁平足)と4(筋肉が発達しすぎた扁平足 )が合わさったような状態です。
強く踏み込むことで指と指の間を締める靭帯がゆるみ、足の指をよく使うことで足の裏の筋肉が発達して土踏まずがなくなっています。
おかげで足の幅(足囲)が4Eでもきつく、靴を選ぶことが大変です。
土踏まず部分が盛り上がっているもの、甲部分が硬いものは履けません。
ここまでひどいことは少ないですが、このように扁平足の方は履物がある程度制限される場合があります。
◆扁平足だと何が悪いの?
土踏まずは、歩いたり走っている時に足裏の筋肉が伸び縮みすることで衝撃を吸収し、クッションとポンプの役割を果たしています。
なので、土踏まずが小さいと膝や腰に衝撃が伝わりやすく膝痛、腰痛の原因となったり、血液の循環が悪くて疲れやすいなどの症状が出ます。
◆扁平足の予防・治療
筋肉や靭帯が弱くなったことによる扁平足の治療・予防法は、
歩き方の矯正、靴の選定、足の指の運動、マッサージ、ストレッチ、インソール療法などがあります。
銭田治療院では、マッサージはもちろん、歩き方、足指運動、ストレッチの指導などを行っております。
外反母趾などがある場合は、光線療法などを使った施術をする場合もあります。
「光線療法」については、以下、過去ブログ記事リンクよりご覧くださいませ。
(#11「光線療法とは」)
偏平足や外反母趾が気になる方や脚が疲れやすいと思っている方は、
是非一度銭田治療院にお越し下さい。
(文責:樋口 大祐)
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