原始時代の人間は元来、農耕民族または狩猟民族でした。
もっと祖先を遡ると、人間も四つ足で歩いていました。
原始時代から戦国時代まで、そして戦国時代から明治維新までは、日本文化の変化はゆっくりと流れていましたので、日本人の生活習慣も急激に変化することはございませんでした。
それが、江戸時代末期(1854年)に鎖国が終わり、様々な西洋文化が日本に伝播するようになってから、生活習慣がそれまでの日本人の生活に比べて急速な変化をもたらすようになりました。
さらに、第二次世界大戦で日本が敗戦したこと、それから高度経済成長により日本人の価値観が多様化し、そして民主主義的に一気に変わっていくことになります。そこに追い討ちをかけるように、ここ10年でのIT化と携帯の世界的普及です。
今の日本人の生活習慣の変化は、50年前も全く想像できない状態でしょうし、原始時代の人間にとっては言うまでもないことでしょう。
現代の人間の骨格と身体機能には、四つ足で生活していた名残が残存しています。そのため、移動していた状態から二本足で立って歩いていることが、腰痛や下肢痛が頻繁に起きてしまいます。
加えて、最近のIT化の発展と普及により、デスクワークなどでパソコン・携帯・スマホを見るために同じ姿勢をとり続けることと目を使い続けることが増えてしまっています。
すると、筋肉・血管・神経が働くために、Fascia(ファシア)の結合組織が支持し続けます。つまり、Fascia(ファシア)疲労を起こしやすい、ということです。
以前の私のブログにも書いているのですが、同じ姿勢をとり続けることにより、overuse(使いすぎ)・disuse(使いなさすぎ)・ maluse(misuse誤った使い方)が原因で、Fascia(ファシア)の異常が起きています。
現代の日本人は昔の人に比べて、仕事やプライベートにおいて、IT化によるストレスを受けています。
つまり、Fascia(ファシア)の異常が気づかないうちに起きてしまい、痛みを感じたときは初期ではないためにすぐに治らないことが多いのです。
そういう病態について、一般的な整形外科・内科・麻酔科・接骨院・鍼灸治療院・もみほぐしなどの店ではわかりません。
体のどこかに痛みが出現して、整形外科や内科に行ってレントゲンを撮っても異常がなかった場合は、すぐにFascia(ファシア)の異常が理解できる整形外科・麻酔科・内科・鍼灸治療院等へ行ってください。
施設の詳細は、日本整形内科学研究会(JNOS)ホームページ(URL: https://www.jnos.or.jp/archives/registered)をご参照ください。