皆さんこんにちは!名古屋市中区新栄にあります、銭田治療院千種駅前の船橋です。今日は5月中旬並みの気温(23℃)とのことでした。でも明日からはまた例年並み(10℃前後)になるとのこと。気温の上下動が気になる今日この頃です。

さて、今週もファシア(fascia)のお手入れに関するお話です。
ファシア(fascia)とは、体の至るところにあり、体の様々な組織をつなぐ網目状の組織です(詳細については、日本整形内科学研究会(JNOS)のホームページをご参照ください)。

今回は、“ファシア(fascia)を触る”です。
ファシア(fascia)って触れるの?と思われる方がいらっしゃるかと思います。
厳密にいうと、直接は触れません。ただし、皮膚や皮下組織等を介して、間接的に触ることは可能です。体をさすったり揉んだりした際に触れている組織がファシア(fascia)です。
皮膚をさする方法は、皮膚の表面を擦る(手を滑らせる)動きですが、今回は皮膚の下に着目します。
腕や脚などの皮膚に指の腹を置いて、少し押して(沈めて)下さい。そうすると皮膚の下で弾力のある少し硬い感触が感じられます。これがファシア(fascia)です。筋肉のある所では筋膜(myofascia)を触れることができます。

先週のブログにも記載しましたが『ファシアのお手入れ?(2)』、皮膚の下、浅いところにある皮下組織、筋膜、腱などの軟部組織のファシアに刺激を与えることにより状態の変化を行うことができます。
今回は刺激を与える方法として、皮膚に置いた指の腹を押し当てたまま、皮膚の下の組織を滑らせる(スライドさせる)方法(刺激の強さは少なめです)を提案します。

筋膜などのファシア(fascia)の滑走性が低い場合には、最初はスライドできる幅が小さいです(時に痛みを伴います)が、徐々に広がっていく現象か確認できると思います。
この際、指を強く押し付ける必要はありません。
また、指の腹で触れるファシア(fascia)の硬さにも変化が見られると思われます。非常に簡単な方法ですので、一度ためしてみてください。
痛みの原因が、刺激したファシアにある場合は、痛みが和らぐ若しくは解消できるかと思います。

ただし、痛みは症状に変化が出ないこともあります。これは痛みの原因が、痛みを感じている場所以外にある場合です。
その場合には、ぜひ当院へご来院ください。
具体的な痛みや不調の原因を“問診”や各種“評価”を行い、確認した上で適切な対応(病院やクリニックの紹介も含め)をとり、症状の解消に向けて真剣に取り組ませていただきます。