こんにちは。名古屋市中区新栄にある、銭田治療院千種駅前の鍼灸師の佐藤です。

ここ最近は、春らしく暖かな日となりましたね。

今日は、「Fasciaとタンパク質の関係」についてお話させて頂きます。

◆タンパク質とは?
タンパク質は炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれています。人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となるだけでなくエネルギー源にもなっている必要な栄養素です。主にアミノ酸によって構成されています。
タンパク質は、アミノ酸や、アミノ酸がつながったペプチドに分解されて体に取り込まれたあと、必要なタンパク質へと再形成されます。
自然には多くのアミノ酸が存在していますが、体の材料となりうるアミノ酸は、このうちの20種類です。これら20種類のアミノ酸がそれぞれの目的にあわせて数十~数百個以上結合し、約10万種類のタンパク質に形を変えます。
筋肉や肌、髪が同じタンパク質からできているのに形が異なるのは、このようなアミノ酸の組み合わせによるものです。

◆なんでタンパク質が必要なの?
体の中のタンパク質は分解と合成を繰り返し、新しい細胞が古い細胞に入れ替わります。300日で全身のタンパク質は新しくなります。どの臓器においても交代の速い組織と遅い組織とがある。肝臓のタンパク質は約2週間で、赤血球は120日、筋肉は180日でその半分が入れ替わります。
この入れ替わりの過程で、体内のタンパク質が減少することは避けられません。
大人の場合、1日に200~300gの体の中で分解され、うち50~70gは1日のうちに食物として摂らなければなりません。

参考文献: 三石巌 高タンパク健康法(阿部出版)p75タンパク質の半交代期図参照

◆タンパク質が不足すると?
タンパク質は筋肉や骨、臓器から髪の毛や爪にいたるまであらゆる体づくりに使われる栄養素です。その他、体を機能的にはたらかせるための“ホルモン”や“酵素”、体を守るためにはたらく“免疫体”をつくる材料になっています。このようにタンパク質は体の機能を維持するためにも欠かせないものです。
そしてこれら体内のタンパク質は日々作り替えられています。体内で古くなったタンパク質は排泄し、食事で摂ったタンパク質を利用して新しいタンパク質を作り出しています。
タンパク質が不足すると作り替えることができず、筋力などが衰えるだけでなく、体の機能低下を引き起こし、体調を崩しやすくなる可能性が増すと考えられています。

◆どんな食べ物から摂取したらいい?
タンパク質には、「動物性タンパク質」と「植物性タンパク質」があります。
その両方をバランスよく摂取する必要があります。
タンパク質を摂るためには、その食品の中にどれくらいの割合でタンパク質が含まれているか知る必要があります。
その指標にして頂きたいのが、「プロテインスコア」です。
*プロテインスコアとは、食品中のタンパク質の品質を評価するための指標です。プロテインスコアでは栄養摂取の目標達成は困難との判断から、後にアミノ酸スコアとして、
目標数値が緩和されました。

◆タンパク質に併用して摂取すべき栄養素とは?
〇鉄:鉄が不足すると、電子伝達系の機能が低下し、クエン酸回路機能も低下します。フェリチン10程度の場合では、回復に2~3ヶ月かかります。フェリチン30~50程度の場合では、1ヶ月で回復を実感できます。
*フェリチン:鉄と結合しているタンパク質のひとつです。

〇ビタミンB: タンパク質のもととなるアミノ酸の代謝や、タンパク質の合成に関わるビタミンです。

〇ビタミンC: コラーゲンの代謝過程においても、代謝に関わる酵素の働きにも必要とされます。コラーゲン分子ができあがるまでにビタミンCは、何段階にも必要で、ビタミンCがないとコラーゲンはできません。

◆タンパク質とFasciaの関係
「Fascia(ファシア)は、筋膜、靭帯、関節包、神経、脂肪組織、などの結合組織の繊維成分」と定義します。
Fascia(ファシア)の成分には、コラーゲンが含まれます。
コラーゲンは、細胞と細胞の間でも、細胞群である臓器と臓器の間でも、重要な成分です。
細胞と、臓器を支持して固定する結合組織の主役となっています。
ビタミンCは、コラーゲンの代謝過程においても、代謝に関わる酵素の働きにも必要とされます。コラーゲン分子ができあがるまでにビタミンCは、何段階にも必要で、ビタミンCがないとコラーゲンはできません。
コラーゲは、人体をつくるタンパク質の1/3を占める最も重要な物質です。
その代謝をコントロールするのがビタミンCとなります。
また、コラーゲンは、タンパク質の一形態であるので、高タンパク食が必要となります

参考文献:
藤川徳美(精神科医):『うつ消しごはん』 方丈社 2018年 第1版

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