皆さんこんにちは!名古屋市中区新栄にある、銭田治療院千種駅前の鍼灸師の 佐藤です。
先週は、局地的な大雨で日本各地に甚大な被害を出しましたね。この地域では、岐阜県下呂市や高山市などが土砂災害や河川の決壊で大きな被害が出ました。一日も早い復興を願うばかりです。

まだまだ梅雨が続きますが、今日は梅雨を乗り切る為の東洋医学の考えをアドバイスしたいと思います。
湿気の邪気(湿邪)は重く、ネバネバ、下へ溜まりやすく、しかも陰邪といって身体の脾胃(胃腸や消化器系)の陽気も損傷させる特徴があります。

湿度が高くなると身体の水分代謝がうまく出来ず湿がどんどん溜まっていきます。これによってめまいや、頭・身体が重くなったり、下肢の浮腫み、手足の倦怠感、消化不良による胃もたれ、下痢、湿疹や関節炎(膝痛、腰痛、雨が降って古傷が痛むなど)、はたまた感染症や心が重くウツっぽくなったりと様々な不調を引き起こしてしまいます。

そこで!!このような症状を引き起こさない為の養生法をご紹介します。

①健脾益気(けんぴえっき)…胃腸を整え、気を補う。

中医学では人体を構成するものは気、血、津液(しんえき)と考えます。
そのうちの気を作る材料の一つは脾胃で作られます。
この脾を補うものはお米などの穀類、かぼちゃ、イモ類などの自然な甘味です◎
(甘味といっても白いお砂糖はNG!)
昔は気という漢字を氣と書いたそうです。中に米とありますね。
日本人の元気の源は米ですね!
又、気を補う食材として鶏肉、牛肉、うなぎ、山芋、キノコ類、朝鮮人参などがあります。

②利水効果の高い食物を摂る。
とうもろこし、ハト麦、小豆、冬瓜、スイカ、緑茶、梅干しなどを摂りましょう。
おススメはあずき粥です。消化によく利水効果があり、むくみや胃腸の疲れを取ってくれます!

③身体を温める。
おススメは温かい紅茶に生姜や少し蜂蜜を加えて飲みましょう。身体の内側からポカポカします。
この季節、冷たい飲み物は体調を崩すのでやめましょう。
又、鍼灸では脾経(ひけい)の陰陵泉(いんりょうせん)や胃経の豊隆(ほうりゅう)に自分でも出来る台座灸をすれば体も温まるし湿がとれるのでよいでしょう。
おへそをホットパックなどで温めるのも良いです!

④身体を動かす。
おうちエクササイズで身体の気、血、津液を巡らせましょう。少し汗ばむくらいがいいです。
今はスマホの動画でも色んなエクササイズが紹介されていますので、自分に合ったものを
選んで楽しく身体を動かしてジメジメした梅雨を乗り越えましょう!