皆さんこんにちは!
名古屋市中区新栄にある株式会社ゼニタのリハビリテ―ション部で、千種さわやかクリニック通所リハビリテーションに出向している理学療法士の加納です。

今日は、地域包括ケアシステム」についてお話していこうと思います!

地域包括ケアシステムとは、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援という目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に構築することです。

今後、団塊の世代が75歳以上となり認知症高齢者の増加が見込まれます。さらに、高齢化の進展状況には大きな地域差が生じており、必要となるサービスも地域ごとに変わってきます。そのため、保険者である市町村や都道府県が、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要となってきます。

地域包括ケアシステムは、大きく分けて次の5つの要素で構成されています。そこでよく引き合いに出されるのが「植木鉢」です。

出典:平成28年3月 地域包括ケア研究会報告書より

この植木鉢図は、地域包括ケアシステムの5つの構成要素(住まい・医療・介護・予防・生活支援)が相互に関係しながら、一体的に提供される姿として図示したものです。

この図の解釈としては、本人の選択が最も重視されるべきであり、本人・家族がどのように心構えを持つかという地域生活を継続する基礎を皿と捉え、生活の基盤となる「住まい」を植木鉢、その中に満たされた土を「介護予防・生活支援」、専門的なサービスである「医療・看護」「介護・リハビリテーション」「保健・福祉」を葉として描いています。
介護予防と生活支援は、地域の多様な主体によって支援され、養分をたっぷりと蓄えた土となり、葉として描かれた専門職が効果的に関わり、尊厳ある自分らしい暮らしの実現を支援しています。

また、地域包括ケアシステムにおいては、次の4つの「助」の力を連携させて、さまざまな生活課題を解決していくことが求められます。

4つの助とは、自助・共助・互助・公助で、
①自助とは、自分自身で自分を助けること。
②共助とは、制度化された相互扶助のこと。
③互助とは、個人的な関係性を持っている人間同士が助け合い、各々が直面している生活課題をお互いが解決し合うこと。
④公助とは、自助あるいは互助や共助では対応できない「困窮」などの問題に対応するための生活保障制度や社会福祉制度のことです。

地域包括ケアシステムがうまく機能するためには、「4つの助」の連携が不可欠です。
そこで基礎となるのは、一人ひとりが自分の生活を豊かにするために努力する「自助」になります。
しかし、自分で自分を支えるのには限界があるため、自助を支えるための「互助」が必要になります。
ただし、この「互助」も支える側に限界が来ると関係性が崩れてしまいます。
そのため、互助だけでは解決できない問題に対しては「共助」で対応し、共助によっても解決できないような貧困や家族関係の悪化、あるいは虐待に対しては、「公助」で助けるという連携が大切です。

地域包括ケアシステムの「介護・リハビリテーション」の一つとして、当施設でもリハビリを行っております。体験利用も行っておりますのでお気軽にお問い合わせください!

千種さわやかクリニック HYPERLINK “http://chikusa-sawayaka。com/rehabilitation” (chikusa-sawayaka。com)