こんにちは。千種さわやかクリニック通所リハビリテーション理学療法士・鍼灸師・柔道整復師の新田と申します。今日も勉強の内容になります。大腿骨大転子・小転子骨折について内容を記載していきます。
骨粗しょう症になると、骨折しやすくなりますので、充分気を付けてくださいね。
1.大腿骨大転子単独骨折➡成人期以後に多い。
・発生率は低く、まれに直達外力や、中殿筋、小殿筋の急激な収縮によって起こる。
・中殿筋、小殿筋の緊張により延長転位→股関節外転力は低下
※中殿筋:股関節外転力低下、小殿筋:股関節内旋+外転力低下
◇治療法
・股関節軽度外転位で、約6週間の固定
・著しい骨片転位を放置すると、外転力が著しく低下、したがって観血的治療が必要となる。
☆大腿骨転子下骨折
・交通事故や転落事故など高エネルギー外傷で発生(多発外傷の一つ)
・高齢者にも起こるが、青壮年での発生頻度が高い。
・転子部と骨幹部の移行部に骨折線があるものをいう。
・腫瘍の好発部位である。
・海綿骨~皮質骨への移行部で骨形成が遅く、種々の筋の牽引力が作用するため整復位の保持困難である。
◇治療
・強固な内固定
☆大腿骨小転子単独骨折➡小児の骨端線離開
・きわめてまれで、成人に発生することはほとんどない。
・腸腰筋(股関節屈曲力低下)の生理的範囲を越える牽引力が作用した結果、付着部である小転子に裂離骨折が起こるのは小児の骨端線離開の場合である。しかしこれも極めてまれである。
[ルドルフ徴候]
台の縁から下腿を垂らして座らせる。その位置から自動的に股関節がそれ以上屈曲できない症状をルドルフ徴候という。これは股関節屈曲運動の直角までは大腿直筋の筋力によって可能であるが、直角以上は腸腰筋の収縮によって起こるためである。
今日はここまでになります。秋になり涼しくなってきました。体調に気を付けて今日も一日頑張りましょう。
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