みなさんこんにちは。名古屋市中区新栄にある、銭田治療院千種駅前の鍼灸師の樋口です。
新学期が始まりましたが、私の姪は、まだ生活リズムが直らず、夜遅くまで起きていることが多いようです。
姪が夜遅くまで起きている原因のひとつにスマホをいじっていることがありますが、長時間のパソコン作業やスマホのいじりすぎで、目の疲れを訴える方が多くいます。
いわゆる「眼精疲労」と言われる状態ですが、これが続くと様々な症状が出てきます。
日本眼科学会では、眼精疲労について以下のように書かれています。
「眼精疲労とは、視作業(眼を使う仕事)を続けることにより、眼痛・眼のかすみ・まぶしさ・充血などの目の症状や、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しえない状態をいいます。」
(引用:日本眼科学会HP http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_gansei.jsp)
直接的な目の疲れだけでなく、頭痛や肩凝りの症状で来院されても、原因が眼精疲労である例は多いです。
私も書類仕事が多いときに眼精疲労になり、頭痛や肩こり、全身のだるさ、吐き気などの症状が出たことがあります。
この「眼精疲労」、様々な原因がありますが、一番分かりやすいのは「使いすぎ」です。
細かい文字を見る、暗い場所で文字を読む、長時間なにかを見続ける、強い光を見るなど、眼に負担のかかる状態を続けると眼の周囲やピントを調節する筋肉が疲労し、「眼精疲労」になると考えられます。
この使いすぎによる「眼精疲労」は充分な休息をとることでも徐々に回復していきますが、仕事によって日々疲労が溜まるような職業の方は、中々回復させることができません。
そこで、休憩時間や就寝前にできるちょっとした目の疲労回復方法をお伝えします。
◆指圧
仕事の合間、お風呂など、短時間でどこでもできるのでオススメです。
気持ちいい程度の力でゆっくり3秒ほど押してはゆるめることを5回ほど繰り返してください。
①攅竹(さんちく):睛明から少し上にあがって眉頭のへこみにあるツボです。眉間を挟むように軽く指を当てるだけでも気持ちいいです。
②睛明(せいめい):目頭からちょっと上にずらしたへこみにあるツボです。奥に涙腺があるので、ゆっくりじんわりと押すと涙がにじんできます。
③太陽(たいよう):こめかみの中央にあるツボです。ここだけでなく、周りの骨に近い部分も軽く押してあげるとさらにいいです。
④風池(ふうち):耳の後ろにある丸い骨のさらに後ろでへこんだところにあるツボです。首肩こりや後頭部痛にも効果があります。
◆温め
市販のホットアイマスクや蒸しタオルなどを目の上や首の後ろにあてることで、目や首周りの血行回復を促します。
目が充血している時は冷やす方がいいですが、疲れをとるには温めが大切です。
◆運動
時間のあるときは是非全身運動をしていただきたいですが、ここでは座って出来る運動を紹介します。
1.目の運動
目をしっかり動かすことで目の周りの筋肉をほぐします。
1-1.指を顔の左右に立て、視界ぎりぎりまで後に下げます。
1-2.目だけを動かして左右の指を交互に20回見ます。
2-1.額の前方と顎の先に指を立て、視界ぎりぎりまで上下に動かします。
2-2.目だけを動かして上下の指を交互に20回見ます。
3-1.鼻先からてのひら1枚分(10cm程度)先に1本、腕を伸ばして出来るだけ遠くに1本、指を立てます。
3-2.近くと遠くの指を交互に20回見ます。
ゆっくりでいいので、指の先にしっかり焦点を合わせて下さい。
焦点を変えることで、目の中の焦点を合わせる筋肉が動かされてほぐれます。
ちょっとした合間であれば、目をぐるぐる回すのも効果的です。
2.首の運動
上下、左右に痛くない程度にできるだけ大きく首を動かしたり、頭を左右にぐるっと回してください。
そのときに、首を動かす方向へ大きく目を動かして下さい。
例えば首を右に向けるときには、目も思いっきり右を見ます。
私は、この回復方法を仕事の合間やお風呂などでやっています。
あんまり症状がひどいようだと、自分で鍼をうっていますけどね。
みなさんもこの回復方法で治らないほど疲れが溜まらないうちに、銭田治療院にお越しください!
(文責:樋口 大祐)
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