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骨粗鬆症に対するリハビリテーション | 銭田良博ブログ

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骨粗鬆症が疼痛を発生させるのではなく、海綿骨レベルで生じる骨梁のmicrofractureが疼痛の要因であり、薬物コントロールの状況は主治医に十分に確認しておくことが必要である。新鮮椎体骨折による場合の疼痛は、脊柱から外側、体側、殿部へと広がり、動くたびに激痛が生じるため、寝たきりのきっかけとなる場合がある。1回目の圧迫骨折が契機となって脊柱の変形が進行し、更なる椎体骨折や後彎化に付随した筋筋膜性疼痛が患者を苦しめる。外固定後早期に上肢の挙上運動を利用した背筋訓練の継続は、椎体圧潰を抑止することを明らかにし、初回脊椎圧迫骨折後の重要な指導として位置づけている。その上で、ADL動作の維持・向上を目的とした動作指導とともに、慢性期の腰背部痛に対しては、肩甲間部から胸腰椎~~骨盤かけての表層および深層の筋膜に硬い部分がある場合、徒手的運動療法または鍼治療を行なうと、動作そのものがスムーズに行えるようになる。セルフケアとしては、1日30分の日光浴や運動をアドバイスする。具体的な運動の例として、椎体に前屈の負荷をかけないようにしながら筋力の維持・向上を目的とした伸展運動(先に述べた上肢挙上運動により負担が少なく行いやすい)、転倒防止のため片脚立位やハーフスクワットを行ないバランス能力を維持する。運動中の転倒防止として、固定された手すりやテーブルなどにつかまりながら行うこと、そして、毎日継続して行うことの重要性をしっかり指導する。

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